夏休みの英語の勉強は文法から! 失敗しない受験生の夏休み勉強計画

この記事を読んでいる人は今夏休み前でしょうか? それとも既に夏休みに入っているでしょうか?

「夏は受験の天王山」と言うくらい夏休みの勉強は極めて重要になってきます。というのは夏休み中は学校がなく、他の時期に比べて非常に時間があるからです。

実際、高3の20%は9時間以上勉強しているようです。

勉強には効率がある程度関係してきますが、それでも勉強時間を確保しないことには成績は上がりません。

この夏休みにしっかり勉強をして、志望校への合格をグッと引き寄せましょう。

このような話を聞いて「よし! 自分もちゃんと勉強しよう!」と思ったのなら、この記事の最初の目標は果たせたと言えます。しかし読者の中には次のような質問が思い浮かぶ人もいるのではないでしょうか?

「勉強しなきゃいけないのはわかったけど、一体何を勉強したらいいの?」

いざ勉強する気になっても勉強内容が決められなくて次に進めないような人は結構いますよね。今回は「夏休みに何を勉強すればいいのか?」に的を絞って解説していきます。

1.夏休みにはどんな勉強をするべき?

「夏休みにどんな勉強をするべきか?」ということですが、これは受験の終わりから逆算して考えれば自ずと答えが出ます。

まず受験の終わりとは本番の入学試験を受ける時です。この入学試験から逆算すると、入学試験直前はその志望校の過去問を解いて傾向を把握し、本番でいかに点数を稼ぐか、あるいはどの問題を落とすか、といったことを研究する時期だと考えられます。

ただ志望校の過去問を解くには、過去問が解けるだけの学力が必要です。すると応用問題が解けるだけの学力が必要になるので、過去問を解く前に応用問題を解いておかなければなりません。

更に逆算すると、基礎が頭に入っていないと応用問題は解けないことがわかります。

したがって、夏休みには基礎問題を解いて基礎を固めるという勉強をする必要があるのです。

英語における基礎とは文法です。英文を読むにもまずは文法の知識がないとネイティブでもない限りどうしようもありません。

したがって、夏休みには文法を勉強するのです。

2.どうやって基礎を固めるのか?

夏休みには英語の基礎である文法を勉強をするという説明をしました。では「実際にどうやって文法を勉強するのか」について考えていきましょう。

2-1.学校の教科書・ワーク

学校で使用している教科書やワークを解いてみましょう。学校の教科書とワークには基本的な内容が盛り込まれており、また一度解いているので復習になります。

教科書とワークを使用した勉強法は、ワークの問題を解き、わからない部分を教科書で調べるという方法です。

高校生だと教科書とは別に文法の参考書を購入していると思います。

以上のような文法の参考書を持っている高校生であれば、文法の参考書でわからない部分を調べましょう。文法の参考書の方が教科書よりも詳しい内容が載っているからです。

2-2.問題集を買う

学校のワークを使わない場合は問題集を買いましょう。基本的に問題集を買うのはワークを何周もして問題を覚えてしまったり、ワークよりもレベルアップを目指したい人向けです。

いくつも問題集を買わないように気をつけましょう。自分に合う問題集を見つけたら問題を覚えてしまうまで何周もすることが大切です。

以下は高校生向けの文法問題集です。

基本的な内容が網羅されている文法問題集です。センター試験や中堅大学までカバーできます。志望校の難易度にもよりますが、これだけで文法問題集は十分という人もいるでしょう。

こちらも基本的な文法問題を収録しています。ネクステージと同様、人気が高い文法問題集です。「ヴィンテージの方がわかりやすい」という声もよく聞きますが、問題集は人によって使いやすさが変わるものでもあるので、実際に本屋などで中身を確認してみることをおすすめします。

他にも、似たような教材としてスクランブルという文法問題集があります。こちらも合わせてレイアウトなどを確認してみてください。

この問題集は文法事項をランダムに出題しているので、「ここは時制の項目だから時制に関係する問題かな」と推測して解くことができません。

またチェックシートが付いているため、間違えた問題をマークしておくことができ、これによって自分の苦手な分野が明白になります。まさに文法の総仕上げに使える問題集でしょう。

これまでに紹介したネクステージやヴィンテージを終えて、大学受験で出題された問題をバラバラに解いてみたい人におすすめです。

ちなみに、先程の問題集より難易度が高いのがこちらの難関大学編です。難関大学編はこれまでに紹介した文法問題集を丁寧にやり込んだ人向けです。いきなり難関大学編から手を出すのはおすすめしません。

2-3.高校生は文法に加えて英文解釈も勉強しよう

  • Tom played soccer yesterday. トムは昨日サッカーをした。

パッと見てすぐに訳せましたか? 答えは「トムは昨日サッカーをした」となります。

それにしてもなぜあなたは「トムは昨日サッカーをした」と訳したのでしょうか? 厳密に説明できますか?

もしかしたら「一番意味が通りそうな訳だったから」とか「なんとなく」といった理由で訳していませんか?

中学生まではそれでも問題ありません。英単語の暗記、文法の学習を繰り返すことで、中学レベルの英文は読めるようになるからです。

しかし高校生ともなると、国語の現代文を英語にしたような英文が出題されることがあります。そのような複雑で難しい英文だと「なんとなく」では訳せなくなります。

そこで英文解釈と言われる英語を論理的に読解する方法を身につける必要があるのです。

英文解釈を初めて勉強する人には上の「入門英文解釈の技術70」がおすすめです。

難関国公立などで求められる英文和訳のようなレベルの高い問題には対応してませんが、通常の長文読解のための英文解釈であればこの本1冊で事足ります。難関私大の長文読解でもこの「入門英文解釈の技術70」で十分でしょう。

「入門英文解釈の技術70」で英文解釈の基本について学んだ後はいろいろなジャンルの英文をたくさん読解してください。わからない英文があったら、その都度この本を参考にしながら論理的に読解するという勉強を続ければ、スラスラと論理的に読解できるようになっています。

同じシリーズで「入門英文解釈の技術70」よりも難しい参考書が2冊ありますが、この2冊については志望校で難解な英文和訳が出題されるとか、個人的に英文解釈をもっと極めたいという人向けです。

もし今あなたが高校生で文法も英単語もそれなりに勉強したのにも関わらず「読解ができるようにならない」「どのように読解するべきなのかわからない」といった悩みを抱えているのなら、今回紹介した英文解釈を勉強してみてください。

英文解釈をしっかり勉強すれば、「なぜその訳になるのか」を理屈から説明できるようになります。

とはいえ英文解釈を勉強するには文法を勉強しておく必要があるので、文法が不安な人はまず文法から始めましょう。

3.まとめ

今回の内容をまとめると、以下の3点に集約されます。

  • 夏休みの勉強は基礎を固めること。
  • 英語の基礎である文法を勉強しよう。
  • 余裕のある高校生は英文解釈も勉強しよう。

夏休みで基礎である文法を勉強して、夏休み後の勉強にスムーズに移行できるよう頑張りましょう。

4.参考記事

この記事を書くにあたって参考にした記事は以下の通りです。

夏は受験の天王山 高3の2割は9時間以上勉強!