sayとtell・疑問文や命令文の間接話法を解説|間接話法で変化する語句の一覧付き

直接話法と間接話法の基本については以下の記事で解説しました。

直接話法と間接話法とは:その違いと言い換えの基本をマスターしよう

今回は基本に加えて知っておきたい内容を紹介していきます。具体的には、

  1. sayとtellの使い分け
  2. 疑問文の間接話法
  3. 命令文の間接話法
  4. 話法の書き換えで変化する語句

について解説します。

1.sayとtellの使い分け

  • She said to me, “I want to go to the library.” 彼女は私に「私は図書館に行きたい」と言った。 
  • She told me (that) she wanted to go to the library. 彼女は私に図書館に行きたいと言った。

「say to 人」というように「to 人」がある場合、直接話法から間接話法に書き換える際に「tell 人」にします。

  • She said, “I want to go to the library.” 彼女は「私は図書館に行きたい」と言った。 
  • She said (that) she wanted to go to the library. 彼女は図書館に行きたいと言った。

「to 人」がない場合は間接話法に書き換えてもsayのままです。

2.疑問文の間接話法

「疑問詞のある疑問文」と「Yes/No疑問文」に分けて解説します。

2-1.疑問詞のある疑問文

  • He said to me, “Where is my key?” 彼は私に「私の鍵はどこにありますか」と言った。 
  • He asked me where my key is. 彼は私に鍵がどこにあるのかと尋ねた。

動詞は「say to 人」から「ask 人」に書き換えます。疑問詞はそのまま利用しますが、疑問詞より後ろの部分(my key is)は倒置しません。間接疑問文と同じだと考えましょう。

say to 人, “疑問詞 + 疑問文の語順?”

→ask 人 + 疑問詞 + 平叙文の語順(間接疑問文).

まとめると以上のようになります。

間接疑問文について勉強したい場合は以下の記事を参考にしてください。

否定疑問文・付加疑問文・間接疑問文をまとめてわかりやすく解説

2-2.Yes/No疑問文

  • He said to me, “Are you a student?” 彼は私に「あなたは学生ですか」と言った。 
  • He asked me if[whether] I am a student. 彼は私に学生かどうかを尋ねた。

動詞は先と同様、「say to 人」から「ask 人」に書き換えれば問題ありません。Yes/No疑問文では疑問詞がないのでifまたはwhetherを使います。

語順は平叙文と同じようにします。

say to 人, “疑問文の語順?”

→ask 人 + if[whether] + 平叙文の語順.

3.命令文の間接話法

命令文を含む文を間接話法にする際も基本と多少異なります。

3-1.肯定の命令文

  • He said to me, “Go home.” 彼は私に「家に帰れ」と言った。 
  • He told me to go home. 彼は私に、家に帰るように言った。

肯定の命令文の部分は不定詞to doに置き換わります。

say to 人, “肯定の命令文.”

→tell 人 to do.

今回は「say to 人」から「tell 人」へと書き換えましたが、その文の意味によって動詞は変わります。例えば、命令というニュアンスを強調するのであればorder〜するように命じるとなります。

他にも助言を強調するならadvise〜するように忠告する依頼を強調するならask〜するように頼むを使います。

3-2.否定の命令文

  • He said to me, “Don’t go home.” 彼は私に「家に帰るな」と言った。 
  • He told me not to go home. 彼は私に、家に帰らないように言った。

否定の命令文の部分は不定詞の否定not to doに置き換わります。

say to 人, “否定の命令文.”

→tell 人 not to do.

動詞については肯定の命令文の場合と同様、強調したいニュアンスに応じて変化することがあります。

3-3.Let’s〜

  • She said to me, “Let’s play tennis.” 彼女は私に「テニスをしましょう」と言った。 
  • She suggested to me that we (should) play baseball. 彼女は私にテニスをすることを提案した。

動詞は「say to 人」から「suggest to 人」に置き換わります。suggest以外にもproposeを使うことができます。どちらも〜を提案するという意味です。

「Let’s〜」の部分は「that 主語 (should) 動詞の原形」となります。shouldはあってもなくても問題ありません。

必ず「動詞の原形」となることに注意しましょう。ちなみにこの「動詞の原形」の時制は仮定法現在です。

say to 人, “Let’s〜.”

→suggest[propose] to 人 + that 主語 (should) 動詞の原形.

4.話法の書き換えで変化する語句

  • He said, “I played tennis yesterday.” 彼は「私は昨日テニスをした」と言った。 
  • He said that he had played the day before. 彼はその前日にテニスをしたと言った。

直接話法ではyesterdayでしたが間接話法ではthe day beforeとなっています。このように直接話法から間接話法に書き換える際に変化する語句があります。

以上が置き換える語句の一覧です。

直接話法 間接話法
this/these これ/これら[この/これらの] that/those それ/それら[その/それらの]
here ここで[に] there そこで[に]
today 今日 that day その日
yesterday 昨日 the day before[the previous day] その前日
tomorrow 明日 the next day[the following day] その翌日
now 今 then その時
〜ago 今から〜前に 〜before その時から〜前に
next〜 次の〜 the next〜[the following 〜] その次の〜
last〜 前の〜 the 〜 before[the previous 〜] その前の〜