文型(ぶんけい)とは、文の成り立ち方のことを指します。例えば次の2文はそれぞれ別の文型に属します。
- I walk. 私は歩く。(第1文型)
- I like English. 私は英語が好きだ。(第3文型)
英語には5種類の文型があり、基本的にはすべての英文がこの5文型のいずれかに分類できます。
- 第1文型SV(主語+動詞)
- 第2文型SVC(主語+動詞+補語)
- 第3文型SVO(主語+動詞+目的語)
- 第4文型SVOO(主語+動詞+目的語+目的語)
- 第5文型SVOC(主語+動詞+目的語+補語)
以上が5つの文型です。()の中に書かれている主語、動詞、目的語、補語は文の要素と呼ばれるものです。
文の要素は文型を勉強する時になくてはならない知識なので、まだ勉強していない人は下のページで確認しましょう。
文の4要素(主語・動詞・目的語・補語)を理解しセンテンスをSVOCに分けてみよう
文の要素とは、英文が意味を成すために必要なもののことで、主語、動詞、目的語、補語の4つがあります。
- 主語:その文の主役
- 動詞:主役の行う動き、状態
- 目的語:主役が行う動作の対象
- 述語:主語や目的語の状態
第1文型SV(主語+動詞)
- He walks. 彼は歩く。
この文の要素は、主語(He)と動詞(walks)です。このようにSV(主語+動詞)となっている文型が第1文型です。
- He stood behind his mother. 彼は母親の後ろに立っていた。
この文の要素は、主語(He)と動詞(stood)です。
behind his motherのように、4つの文の要素のいずれでもないものを修飾語(Modifier)と言い、Mと省略されます。この修飾語がない場合でも文は成立しますが、あるとより詳しい情報を伝えることができます。
今回の場合、修飾語がなければ彼は立っていたと、それだけで文は成立しますが、修飾語があることで彼がどこに立っていたのかという情報が追加されます。
第2文型SVC(主語+動詞+補語)
- I’m a teacher. 私は先生です。
この文の要素は、主語(I)、動詞(am)、補語(a teacher)です。このようにSVC(主語+動詞+補語)となっている文型を第2文型と言います。
補語の項目で、「補語は主語あるいは目的語を説明する」と解説があったように、ここでは主語であるIについてa teacher、つまりI = a teacher私=先生であると説明しています。
第2文型ではS=Cが常に成立する、S=Cルールが存在することを覚えておきましょう。
第3文型SVO(主語+動詞+目的語)
- I learn English. 私は英語を学ぶ。
この文の要素は、主語(I)、動詞(learn)、目的語(English)です。このようにSVO(主語+動詞+目的語)となっている文型を第3文型と言います。
第2文型の例文、第3文型の例文、どちらも3つ目の文の要素が名詞(a teacher、English)ですので、文型をどのように見分ければ良いのかわかりにくいかもしれません。
そんな時は、先の「S=Cルール」を思い出してみましょう。I=Englishは成立しませんから、今回の例文はSVCではなくSVOなのです。
第4文型SVOO(主語+動詞+目的語+目的語)
- I gave him my card. 私は彼に名刺を渡した。
この文の要素は、主語(I)、動詞(gave)、目的語2つ(him、my card)です。このようにSVOO(主語+動詞+目的語+目的語)となっている文型を第4文型と言います。
一つ目の目的語を間接目的語(「~に」を表す)、二つ目の目的語を直接目的語(「~を」を表す)と言い、間接目的語には「人」、直接目的語には「物」がきます。
第4文型から第3文型への書き換えについては以下の記事で解説しました。
第4文型を第3文型に書き換える際のルールと必ず第4文型で用いる動詞を紹介第5文型SVOC(主語+動詞+目的語+補語)
- He call you Ken. 彼はあなたのことをケンと呼ぶ。
この文の要素は、主語(He)、動詞(call)、目的語(you)、補語(Ken)です。このようにSVOC(主語+動詞+目的語+補語)となっている文型を第5文型と言います。
今回の補語は主語ではなく目的語のyou=Kenであると説明しています。第5文型ではO=Cが成立することを覚えておきましょう。
第4文型と第5文型の受動態については以下の記事で解説しました。
第4文型・第5文型・動詞sayの受動態についてわかりやすく解説!