【完全保存版】おすすめの英語長文問題集10冊をメリット・デメリットを踏まえて比較レビュー

最近ではたくさんの問題集が販売されているので、「どれを使えば良いのかわからない」「たくさんあるけど違いがわからない」という人が結構いるのではないでしょうか? いろいろな問題集に手を出してしまった結果、どれも中途半端になってしまったという受験生もよく見かけます。

今回は問題集選びに悩まないように、そして現在の自分に適切な問題集を選択できるように、定番や人気のおすすめ問題集をまとめて紹介します。それぞれの問題集ごとにメリットとデメリットを掲載したので是非参考にしてください。

もしそれぞれの問題集の説明を読んでも決められない場合は、記事の最後のまとめで分類した人の中で一番自分に近い人を選んでください。それぞれの人に合わせたおすすめの問題集を載せてあります。

1.やっておきたい英語長文

やっておきたい英語長文300 (河合塾SERIES)

とてもシンプルな問題集です。収録されている長文の文字数に応じて「やっておきたい英語長文300」「やっておきたい英語長文500」「やっておきたい英語長文700」「やっておきたい英語長文1000」と分かれています。

ある程度長文の基礎を身につけた人が「長文に慣れる」ことを目的に使用するのが良いでしょう。演習向け長文問題集です。

メリット

  • シンプルで使い易い
  • 演習向け

デメリット

  • 解説はやや少なめ
  • 音声CDがない
  • 英文解釈がされていない

収録問題数

  • やっておきたい英語長文300:30題
  • やっておきたい英語長文500:20題
  • やっておきたい英語長文700:15題
  • やっておきたい英語長文1000:10題

2.英語長文レベル別問題集

英語長文レベル別問題集 (3) 標準編 (東進ブックス―レベル別問題集シリーズ)

レベル別に分類されている問題集のため自分に学習進度に合わせた問題集を選ぶことができます。解説が詳しく英文解釈もされており、音声CDも付いてきます。

ただ収録問題数は1冊約10題と若干少なめです。

もっと英語の長文を読みたい人や英文解釈が不要という人は別の長文問題集の方が良いでしょう。

メリット

  • 音声CDが付属
  • 英文解釈あり
  • レベル別に分かれているので自分に合ったものを選びやすい

デメリット

  • 収録問題数がやや少なめ

収録問題数

  • 英語長文レベル別問題集 1超基礎編:12題
  • 英語長文レベル別問題集 2基礎編:12題
  • 英語長文レベル別問題集 3標準編:12題
  • 英語長文レベル別問題集 4中級編:12題
  • 英語長文レベル別問題集 5上級編:12題
  • 英語長文レベル別問題集 6難関編:10題

3.大学入試英語長文ハイパートレーニング

大学入試 英語長文ハイパートレーニングレベル2 標準編 新々装版

長文問題の解き方や英文解釈の解説が丁寧です。例えば、選択問題では間違いの選択肢についても「なぜ間違いなのか」説明されています。

問題として使われた長文にスラッシュが入っており、スラッシュリーディングの練習も可能です。

メリット

  • 解説が丁寧
  • 英文解釈あり
  • CDが付属
  • スラッシュリーディングにおすすめ

デメリット

  • 収録問題数が少なめ

収録問題数

  • 大学入試英語長文ハイパートレーニングレベル1 超基礎編:12題
  • 大学入試英語長文ハイパートレーニングレベル2 センターレベル編:12題
  • 大学入試英語長文ハイパートレーニングレベル3 難関編:12題

4.精読のプラチカ・速読のプラチカ

精読のプラチカ―英語長文 (河合塾SERIES―入試精選問題集)

実際に出題された長文問題で読解の演習をしたい人向けの問題集です。この問題集で何か新たに力をつけるというよりは「新しい長文を読みたい」「読解の演習をサクサクやりたい」といったイメージでしょう。

「精読のプラチカ」には300〜500語程度の長文問題が25題、「速読のプラチカ」は500〜700語程度の長文問題が20題収録されています。

メリット

  • 演習向け長文問題集
  • 収録問題数が多い

デメリット

  • 「速読」と書かれているが速読ができるようになるわけではない
  • CDが付いていない

収録問題数

  • 精読のプラチカ:25題
  • 速読のプラチカ:20題

5.大学入試問題集 関正生の英語長文ポラリス

大学入試問題集 関正生の英語長文ポラリス(1 標準レベル) (.)

最新の長文問題を使用した問題集であるため、最新の傾向に合わせた学習ができます。英文解釈や不正解の選択肢まで説明されており、丁寧な解説が印象的です。

またインターネットで音声ファイルをダウンロードすることができます。

ただ収録問題数が12題とやや少ないのがデメリットです。

メリット

  • 最新の長文を採用
  • 英文解釈あり
  • 解説が詳しい
  • 音声ファイル付き

デメリット

  • 収録問題数が少ない

収録問題数

  • 大学入試問題集 関正生の英語長文ポラリス1 標準レベル:12題
  • 大学入試問題集 関正生の英語長文ポラリス2 応用レベル:12題
  • 大学入試問題集 関正生の英語長文ポラリス3 発展レベル:12題

6.”毎年出る”頻出英語長文

毎年出る 頻出 英語長文 改訂版 (毎年出るシリーズ)

初心者向きではありません。基礎をやり、ある程度長文を読んだ経験のある人が勉強するのにおすすめでしょう。

30題も収録されていますが設問形式が古いので、問題を解くというよりは読解の練習に使うイメージです。とはいえ長文で使われている文法の解説は充実しています。

メリット

  • 収録問題数が30題と多い
  • 長文に含まれる文法の解説が充実している

デメリット

  • 設問形式が古いため問題を解くのには向いておらず読解用
  • CDが付いていない

収録問題数

  • “毎年出る”頻出英語長文:30題

7.大学入試 全レベル問題集 英語長文

《新入試対応》大学入試 全レベル問題集 英語長文 1 基礎レベル 改訂版

繰り返し勉強がしやすい長文問題集です。

長文で出てきた単語をまとめてあるだけでなく、自分で簡単なテストができるようにもなっています。

またディクテーション(音声を聞いて英語を書き取る)や簡単な文法の整理が用意されており、勉強しやすい工夫が見られます。

加えて、CDの音声スピードが2段階で自分のやりやすさに合わせて音声を使用した勉強ができます。

英文解釈についてはレベル5から一部の文のみに限って行われています。レベル5以降では、全ての英文が英文解釈されなくなりますが、その分パラグラフごとの理解を助ける解説「パラグラフ展開」というページが加えられています。

デメリットは、レベルにもよりますが収録問題数がおよそ10題と少ないことでしょう。ただしこれも繰り返し復習することを考えれば十分な量だと言えます。

メリット

  • 繰り返し勉強がしやすい
  • CDの音声スピードが2段階
  • 長文読解やリスニングなど様々な用途で使うことができる
  • レベル別に分かれているので自分に合ったものを選びやすい

デメリット

  • 収録問題数が少なめ

収録問題数

  • 大学入試 全レベル問題集 英語長文 1基礎レベル:7題
  • 大学入試 全レベル問題集 英語長文 2センター試験レベル:10題
  • 大学入試 全レベル問題集 英語長文 3私大標準レベル:12題
  • 大学入試 全レベル問題集 英語長文 4私大上位レベル:12題
  • 大学入試 全レベル問題集 英語長文 5私大最難関レベル:10題
  • 大学入試 全レベル問題集 英語長文 6国公立大レベル:10題

8.英語長文問題精講

入門英語長文問題精講 改訂版 (必修問題精講)

収録問題数の多さが特徴である問題集です。

しかし行間が小さく読みづらい印象を受けます。もちろん好みによるとは思いますが、この読みづらさのために勉強しにくいと感じる人はいるでしょう。

また、解説がほとんどありません。

既に長文読解ができ、演習のためにたくさん長文を読み込みたいという人向けの問題集です。

メリット

  • 収録問題数が多い

デメリット

  • 文章が読みにくい
  • 解説がほとんどない
  • CDがない

収録問題数

  • 入門英語長文問題精講 改訂版:25題
  • 基礎英語長文問題精講 改訂版:50題
  • 英語長文問題精講 新装版:60題

9.イチから鍛える英語長文

イチから鍛える英語長文Basic (CD&別冊「トレーニングブック」つき (大学受験TERIOS))

設問に対する解説は普通か、ちょっと多いくらいです。

全ての長文に対しスラッシュを入れているのでスラッシュリーディングの練習になりますが、その反面英文解釈は一部の文のみです。

スラッシュリーディングがあまり好きではない人、ちゃんと英文解釈をしたい人にはおすすめしません。

また「イチから」と言うほど、初心者に向いているとは思えません。というのは長文の読み方や英文解釈の解説が少ないからです。長文を読んだ経験のある人向けでしょう。

メリット

  • CD付き

デメリット

  • タイトルと内容が合っていない
  • 英文解釈は一部の文のみ

収録問題数

  • イチから鍛える英語長文Basic:15題
  • イチから鍛える英語長文300:15題
  • イチから鍛える英語長文500:15題
  • イチから鍛える英語長文700:14題

10.英語長文出題パターン演習

英語長文出題パターン演習 2(標準~やや難) (河合塾シリーズ)

空所補充や記述など、様々な出題形式に対応している問題集です。

配点が書かれているため自分で丸付けをして点数を出すことができます。

例えば、記述問題でも減点事項が丁寧に書かれているので、細かく点数を付けることができます。試験ではどういうところを見られて採点されるのかがわかるので非常に実用的でしょう。

ただ、出題大学名が載っているものの想定している学習者のレベルがわかりにくいです。

また英文解釈の解説がないため、使用者のレベルによっては「なぜその訳になるのか」がわからない文が出てくる可能性があります。

メリット

  • 様々な出題形式に対応
  • 配点が載っている

デメリット

  • レベルがわかりにくい
  • 英文解釈の解説がない
  • CDが付いていない

収録問題数

  • 英語長文出題パターン演習 1:16題
  • 英語長文出題パターン演習 2:20題
  • 英語長文出題パターン演習 3:16題

まとめ

まとめということで、今回紹介した問題集をパターンごとに分類してみます。

たくさんの長文問題を解きたい人

「とにかく今はたくさんの長文問題を解きたい!」という人は以下の問題集がおすすめです。



丁寧な解説がある問題集で勉強したい人

「独学でもわかりやすい解説が載っている問題集が必要!」という人は以下の問題集がおすすめです。




繰り返し使える問題集で勉強したい人

「同じ問題集を何度も解いて完璧にしたい!」という人は以下の問題集がおすすめです。

最新の傾向を踏まえた長文を読みたい人

「最新の傾向に合わせた長文を読解したい!」という人は以下の問題集がおすすめです。

読み物としての問題集を求めている人

「長文問題を解くよりは読み物としていろいろな長文を読みたい!」という人は以下の問題集がおすすめです。


受験英語の4分野(単語・文法・解釈・長文)の勉強法を分野別に解説しました

1年間浪人をしていた私が試した英語の勉強法を時系列で紹介

英文解釈を勉強する意味はあるの?|長文読解への活かし方