句読法(くとうほう)とはピリオドやコンマ、疑問符、感嘆符などの使い方のことです。
ピリオド(.)
- He is a teacher. 彼は先生です。
ピリオドは終止符とも言われる「.」のことです。平叙文や命令文の文末に置かれます。中学生などまだ英語を勉強し始めたばかりだと、文末にピリオドを書くことを忘れてしまうケースが多いので注意しましょう。
- U.S.A. アメリカ合衆国
またピリオドは略語を表すこともできます。U.S.A.とは本来United States of Americaですが、頭文字を取って省略することでU.S.A.となりました。
コンマ(,)
- I ate an apple, an orange and a melon. 私はリンゴとオレンジ、メロンを食べた。
例文のように語句が3つ以上が並列される際、A, B and Cとなりコンマが使われます。
Tom, a teacher at our school, teaches us English. 私達の学校の先生であるトムは私達に英語を教えている。
また、同格を表す場合にもコンマが置かれます。
- When I came home, my mother was cooking. 私が帰宅した時、母は料理をしていた。
従属節や副詞句などが前に出た場合、前に出た従属節や副詞句の終わりにコンマを置きます。
- He is, I think, a good teacher. 私が思うに、彼は良い先生だ。
挿入語句を挟むようにコンマが置かれます。
疑問符(?)
- Do you understand the theory? あなたはその理論を理解しましたか?
疑問符・クエスチョンマークは疑問文の文末に置かれます。
感嘆符(!)
- What a beautiful sea it is! なんて美しい海なんだ!
感嘆文の文末に感嘆符・エクスクラメーションマークは置かれます。
- Why don’t we go on a picnic? Sounds good! ピクニックに行きませんか? いいね!
また、驚きや喜びなど様々な感情を強調する場合に感嘆符を使います。
セミコロン(;)
- He became a member of the tennis club; he has never practiced. 彼はテニス部の一員となったが、まだ一度も練習をしていない。
セミコロンは等位接続詞and、or、so、but、forのいずれかと考え、その文脈に応じた等位接続詞に置き換えると訳しやすいでしょう。例文ではbutの意味で「;」が使われています。
コロン(:)
- I caught two insects: a cicada and a stag beetle. 私は二匹の昆虫を捕まえた。セミとクワガタムシである。
コロンは内容を補足的に追加したり、すなわちのように言い換える際に用いられます。
アポストロフィ(’)
- This is Tom’s book. これはトムの本です。
アポストロフィは所有格を表す「’」のことです。
ちなみに、girls’ school 女子校のgirls’のように、複数形を表すsが既に付いている場合、これに’sを加えるとgirls’sとなってしまうので、これを避けるためにgirls’とします。
- I can’t swim. 私は泳げない。
短縮形を表す場合にも使用されます。
引用符(””)
- She said, “Good bye.” 彼女は「さようなら」と言った。
引用した部分を引用符で囲みます。例文ではGood bye.の部分が直接話した内容なので引用符を使っています。
引用符を使う際に気をつけることは、ピリオドが引用符の中に収まるように記述することです。
- ❌She said, “Good bye”.
このようにピリオドが引用符の外に出るのは誤りです。
イタリック
- I read Botchan. 私は「坊っちゃん」を読んだ。
映画や小説などの作品名を示す際にイタリックを用います。