群動詞(ぐんどうし)とはspeak to~~に話しかけるやlook for~~を探すのような複数の語句からなる動詞のことを言います。
1.主な群動詞
たくさんの群動詞がありますが、ここでは数ある群動詞の中から特に覚えておきたい群動詞を厳選して紹介します。
deal with
- How will you deal with the problem? あなたはその問題をどのように処理しますか?
deal with〜は〜を処理する/〜を扱うという意味です。
agree with
- I agree with you. 私はあなたに賛成します。
agree with〜で〜に同意するという意味になります。受動態にできないので注意しましょう。
ask for
- He asked for a lot of information about the incident. その事件に関する多くの情報を彼は求めた。
ask for〜で〜を求めるという意味になります。demandと同じ意味です。
come up with
- I came up with a good idea. 私は良いアイデアを思いついた。
come up with〜は〜を思いつくを意味します。受動態にすることはできません。
put up with
- I put up with the noise. 私は騒音を我慢している。
put up with〜で〜を我慢するという意味です。受動態にすることはあまりありません。
catch up with
- I caught up with you. 私はあなたに追いついた。
catch up with〜で〜に追いつくという意味になります。
keep up with
- I wasn’t able to keep up with Bob because he walked quickly. ボブは歩くのが速かったので私は彼についていくことができなかった。
keep up with〜は〜についていくと訳されます。受動態にすることはできません。
do away with
- Our school did away with the rule. 学校はそのルールを廃止した。
do away with〜で〜を廃止するという意味になります。abolishとほぼ同じ意味ですが、do away withの方がややくだけた表現です。
turn down
- She turned down my proposal. 彼女は私の提案を断った。
turn down〜は〜を断るという意味です。
speak to
- Tom spoke to me. トムが私に話しかけてきた。
speak to〜は〜に話しかけるという意味です。
look for
- He was looking for his pencil when I met him. 私が彼に会った時、彼は鉛筆を探していた。
look for〜で〜を探すという意味になります。
take care of
- I take care of my children. 私は子供達の世話をする。
take care of〜は〜の世話をするという意味です。
look forward to
- I’m looking forward to seeing you again. またお会いできるのを楽しみにしています。
look forward to〜で〜を楽しみに待つという意味になります。
toの後に続くのは名詞です。to seeのように不定詞は使えないので注意しましょう。
laugh at
- He laughed at me. 彼は私を笑った。
laugh at〜は〜を笑うという意味です。
put off
- He put off the meeting. 彼は会議を延期した。
put off〜は〜を延期するという意味になります。postponeと同じ意味ですが、put offの方がくだけた表現です。
take part in
- I took part in the conference. 私はその会議に参加した。
take part in〜で〜に参加するという意味になります。
participate in〜とほぼ同じ意味ですが、take part in〜の方が少しくだけた表現です。
bring about
- The heavy rain brought about the flood. その豪雨は洪水を引き起こした。
bring about〜は〜を引き起こすと訳されます。
carry out
- The professor carried out massive research. 教授は大規模な調査を実行した。
carry out〜で〜を実行するという意味になります。
2.群動詞の受動態
- I was spoken to by a stranger. 私は知らない人に話しかけられた。
群動詞を用いた文を受動態にする場合、例文のto byとなることがあります。
元々speak toが受動態となってbe spoken to by 動作主に変化しました。toがそのまま残り動作主を示すbyが付いたイメージです。
したがって、to byのような形が生まれるのです。形としては奇妙かもしれませんが、群動詞は複数の語句が集まって一つの動詞になったものですから受動態になっても群動詞の一部であるtoを消したりしないように注意しましょう。
受動態の基本については以下の記事で解説しました。