過去完了形と過去完了進行形の使い方と違いを例文とともに解説

英語で「過去」を表す時制は、過去形や過去進行形があります。日本語でも「〜した」や「〜していた」のように過去時制がありますね。

過去形と過去進行形の違い・使い分けをわかりやすく解説

ただ、英語の時制は過去形・過去進行形だけではありません。

ここでは「過去」を表す2つの時制、過去完了形と過去完了進行形の2種類の使い方と違いを確認していきます。

1.過去完了形

  • I had finished my homework when my mother called me. 母に呼ばれた時、私は宿題を終われらせていた。
  • He had visited Paris when he was twenty. 彼は20歳になる前にパリを訪れたことがあった。

過去完了形(かこかんりょうけい)は「”過去のある時点”に至るまでの動作」を表します。

had+過去分詞

過去完了形はhad + 過去分詞の組み合わせで作られます。主語がIでもHeでもhadはhadのままで変化しません。

1-1.完了・結果

  • I had finished my homework when my mother called me. 母に呼ばれた時、私は宿題を終われらせていた。

1つ目の用法では、「”過去のある時点”に至るまでに完了していた動作」を表すことができます。 この例文における「過去のある時点」とはwhen my mother called me母に呼ばれた時ですね。過去完了形が使われている文では必ず、過去のある時点が明記されているので文全体を見るようにしましょう。

1-2.経験

  • He had visited Paris when he was twenty. 彼は20歳になる前にパリを訪れたことがあった。
  • I had been to America twice before I was thirty. 30歳になる前に、私は2度アメリカに行ったことがあった。

過去完了形2つ目の「経験」用法では、「”過去よりも過去の時点”から”過去のある時点”に至るまでの経験」を表します。 1つ目の例文だと、

  • 過去よりも過去の時点:he had visited Paris
  • 過去のある時点:when he was twenty

という風になりますね。現在完了形は「今」を基準にしているのに対して、過去完了形は「過去のある時点」(そして”過去のある時点”は文中に明記されている)を基準にしている点で異なります。

  • 現在完了形:今を基準
  • 過去完了形:過去のある時点を基準

1-3.継続

  • I had lived in Tokyo for ten years before I moved to Okinawa. 私は沖縄に引っ越す前まで、10年間東京に住んでいた。

”過去のある時点”まで続いていた状態」を表すのが過去完了形3つ目の用法です。 例文では、過去のある時点(沖縄に引っ越した時)に至るまでの「10年間東京に住んでいた」という状態の継続を表しています。 ここで大事なのが、過去完了形「継続」用法が当てはまるのは状態動詞だけで、動作動詞の「継続」を表すには過去完了進行形を使う必要があることです。

  • 状態動詞の継続:過去完了形
  • 動作動詞の継続:過去完了進行形

2.過去完了進行形

  • I had been studying for five hours before my family came home. 家族が帰ってくる前まで、私は5時間勉強していた。
  • He had been waiting for me for 1 hour when I came back. 私が帰ってくるまで、彼は私のことを1時間待っていた。

過去完了進行形は「”過去のある時点”まで継続していた動作」を表します。過去完了進行形に使えるのはstudy〜を勉強するやeat〜を食べるのような動作動詞だけです。

had+been+~ing形

過去完了進行形はhad+been+~ing形という組み合わせで作られます。1つ目の例文ではhad been studyingという形になっていますね。

過去完了進行形が使われるケースは限られています。英文法を学ぶ上で覚えなくてはいけない項目ですが、実際日常でよく使うかと聞かれると、あまり使われることはありません。