英語の品詞10種類を全てマスター! 10品詞の意味と違いまとめ

英語には全部で10種類の品詞(ひんし)と呼ばれる単語のカテゴリーがあります。例えばpenペンやtelevisionテレビは名詞、touch〜を触るやcatch〜を掴むは動詞、のような分類です。

英語だけでなく、すべての言語にはこの品詞の概念が存在していて、日本語でも同じように文を分解すると、品詞に分けることができますが、普段はなかなか意識しませんよね。

ここでは英語の勉強を始めるにあたってとても大事な英語の10品詞について例を挙げながら紹介します。

  1. 名詞
  2. 代名詞
  3. 冠詞
  4. 動詞
  5. 助動詞
  6. 形容詞
  7. 副詞
  8. 前置詞
  9. 接続詞
  10. 間投詞

1.名詞

例:cat dog radioラジオ Hanako花子

名詞は物の名前や生き物の名前などを意味する単語です。上の例にあるような猫、犬、ラジオ、花子(人の名前)はすべて名詞のカテゴリーに含まれます。

1-1.固有名詞

例:Hanako花子 Tanaka田中 Facebookフェイスブック Twitterツイッター

人の名前や企業の名前のような、名称ではなく個別の名前があるものは名詞のなかでも固有名詞(こゆうめいし)と呼びます。

1-2.固有名詞の特徴

固有名詞は必ず先頭の1文字が大文字から始まります。上の例でも「フェイスブック」を英語で書くときはFacebookと書くルールがあります。

※ただし、LINEやTwitterのようなSNS上では、大文字ではなく小文字だけで書く人もいます。

名詞については以下の記事で詳しく解説しました。

可算名詞と不可算名詞の違い・ルールを例文とともに解説!

2.代名詞

「名詞の代わり」として使われるのが代名詞(だいめいし)です。he she彼女 they彼らのような単語が代名詞で、次の例のように名詞を置き換えます。

  • Kenの場合は、he
  • Hanako花子の場合は、she彼女
  • Ken and Hanako健と花子の場合は、they彼ら

上の例で登場したのはKenやHanakoのような人名=固有名詞ですが、そのほかの一般名詞、Penペンやtelevisionテレビも代名詞に置き換えることができます。

  • penペンの場合は、itこれ
  • televisionテレビの場合は、itこれ

代名詞の基本を以下の記事で解説しました。

代名詞の基本と人称代名詞・所有代名詞・再帰代名詞・指示代名詞の一覧を解説

3.冠詞

例:a catある猫 the catその猫

名詞の前に置かれるa/anやtheのような品詞を冠詞(かんし)と呼びます。名詞が頭だとすると、その頭の上に付いている冠が冠詞です。

名詞は冠詞と一緒になって使われることもあれば、名詞単独で使われることもあります。ただ冠詞が単独で使われることはありません。

冠詞をどのようなイメージで理解すれば良いのか知りたい人は以下の記事を参考にしてください。

冠詞(定冠詞the・不定冠詞a[an]・無冠詞)の基本的なイメージと違いを理解しよう!

4.動詞

例:walk歩く touch〜を触る

動作や状態を表す品詞を動詞(どうし)と言います。動詞は他の品詞と違い、

  1. 動詞の人称=主語
  2. 時制(現在形、過去形など)

によって形(基本的には語尾)が変化します。

例えば、歩くを意味するwalkという動詞は主語がIとHeとでは次のように異なります。

  • I walk. 私は歩く
  • He walks. 彼は歩く

主語がIの時はそのまま。主語がheでは語尾にsが付いているのが分かります。

be動詞やdoなどの特別な活用や3単現、一般動詞の活用などについて、以下の記事で解説しました。

be動詞・do・haveの活用リストで3つの動詞の活用を整理しよう 一般動詞の3人称単数現在(3単現)のルールを解説 一般動詞の過去形・過去分詞形の活用パターンを学ぼう! 規則動詞・不規則動詞・活用の似ている動詞を分類して解説

5.助動詞

例:can〜することができる willこれから〜する予定だ

動詞の中にはいくつか助動詞(じょどうし)という動詞の意味を補足するものがあります。例えばcan〜することができるやwill〜する予定だのような助動詞はどこかで見たこと・聞いたことがあるのではないでしょうか。

5-1.助動詞の位置

助動詞は必ず動詞の前に置かれます。助動詞が使われることでどのように文が変わるのか見ていきます。

  • I walk. 私は歩く
  • I will walk. 私はこれから歩く

助動詞が動詞の前に置かれることで、文の意味が変化しました。

5-2.助動詞は人称で変化しない

普通の動詞が、

  1. 動詞の人称=主語
  2. 時制(現在形、過去形など)

によって形が変化することは5.動詞の部分で触れました。助動詞は動詞の中でも特別で、人称=主語がIであっても、Heであっても、Weであっても形は一定です。

  • I will walk. 私はこれから歩く
  • He will walk. 彼はこれから歩く
  • We will walk. 私たちはこれから歩く

上の例を見ても助動詞willの形が一緒なのが分かります。

よく見かける助動詞と使い方のルールについては以下の記事で詳しく解説しました。

助動詞の意味・用法のリストと4つの基本ルールを学ぼう

6.形容詞

例:big大きい small小さい beautiful綺麗な

名詞に意味をプラスする役割を持つのが形容詞(けいようし)です。

  • a big house 大きな家
  • a small house 小さな家

冠詞と一緒に使われる時は、「冠詞 + 形容詞 + 名詞」の順番になります。

形容詞の2つの用法(限定用法と叙述用法)やmany、muchなどの数量を表す形容詞について解説した記事は以下になります。

形容詞の限定用法・叙述用法による意味の違いと数量を表す形容詞について解説!

7.副詞

例:slowlyゆっくり quicklyすばやく

動詞に意味をプラスする役割を持つのが副詞(ふくし)です。形容詞は名詞に付く。副詞は動詞に付く。と覚えましょう。

  • He walks slowly. 彼はゆっくり歩く
  • He walks quickly. 彼はすばやく歩く

副詞は一般的に動詞の後ろに置かれます。

以下の記事で様々な副詞を紹介し、また副詞の位置を解説しました。

いろいろな種類の副詞の使い方と修飾する際の位置を解説!

8.前置詞

例:to〜へ・〜に in〜の中で

名詞とセットで使われて、方向や位置を意味するのが前置詞(ぜんちし)の基本的な役割です。例えば、

  • to the station 駅へ
  • in the building 建物の中で

のように名詞(多くの場合、名詞には冠詞が付きます)と組み合わさってフレーズを作ります。上2つの例にこれまで見てきた名詞や動詞を組み合わせて一つの文を作ってみます。

  • He walks slowly to the station. 彼はゆっくり駅へ歩く

これまで学んできた内容を組み合わせると一つの文を作ることができました。英語の基本はここまでに見てきた8つの品詞で、それらを組み合わせることで文は作られます。

前置詞については以下の記事で解説しました。

前置詞の基本と使い方を理解しよう!

9.接続詞

例:andそして butしかし soなので

接続詞(せつぞくし)は文と文をつなぐ役割を持っています。上で学んだ8つの品詞だけでも文を作ることは可能ですが、複数の文が集まった文章を作ることはできません。

そこで登場するのが文と文をつなぐ接続詞で、andやbut、soのおかげで論理的な文章を作ることができます。

  • He walks slowly to the station, so he misses the train. 彼はゆっくり駅へ歩くので、電車を逃す

接続詞(等位接続詞と従位接続詞)については以下の記事で解説しました。

接着剤の役割をする等位接続詞・従位接続詞をまるごと解説

10.間投詞

例:wellええと ahああ ohおお

会話で主に使われるのが間投詞(かんとうし)です。日本語でも話し出す前にええとあのーというように英語でも、wellやahが使われます。