今回はanotherやother、そしてthe other、the others、othersなどもまとめて解説していきます。
1.another
- This jacket don’t fit me. Show me another. このジャケットのサイズは私には合わない。他のものを見せてください。
anotherは代名詞で使われる場合はもう1つのもの/別のもの、形容詞で使われる場合はもう1つの〜/別の〜と訳されます。
「an + other」からできた語なので「不特定の1つ + 他のもの」というイメージがあり、「数ある他のものから1つを指す」といったニュアンスになりました。
例文では最初に選んだジャケットのサイズが合わなかったので、最初に選んだ以外の他のもの(another)を持ってきてほしいということでした。この「最初に選んだ以外の他のもの」をanotherで表現します。
2.other
- Do you have any other question? 他に何か質問はありますか?
otherは基本的に形容詞として使われ、別の〜と訳されます。
3.the other
- I have two brothers. One is a teacher and the other is a student. 私には2人の兄弟がいます。1人は先生で、もう1人は学生です。
the otherは(2つあるうちの)もう一方という意味で使われます。
「the + other」で「特定 + 他のもの」ですから「特定の他のもの1つ」となります。anotherと異なり、特定なのでどれでも良いわけではありません。
特定できるような状況、つまり「2つあって、そのうちのもう1つの方を指す」といった使い方になりました。
例文では2人の兄弟のうち1人が先生であることがわかったので、残りは1人となり特定できます。したがって、the otherを使います。
4.the others
- I have four brothers. One is a teacher and the others are students. 私には4人の兄弟がいます。1人は先生、残り3人は学生です。
the othersは(残りが複数で)残り全部という意味です
例文の「残りが3人」のように複数でなければthe othersを使うことができません。またothersと異なり、「残り全部」です。残りの一部ではないので注意しましょう。
theによって特定され、また複数ですから「残りの一部(一部では特定できない)」ではなく「残り全部」となるのです。
the othersはthe other 複数形に書き換えることができます。例えば、例文のthe othersはthe other brothersとすることも可能です。
5.others
- Some students study English and others study German. 英語を学習している学生もいればドイツ語を学習している学生もいます。
othersは(複数の)別のものと訳され、代名詞としてのみ使われます。形容詞として使われることはありません。
othersは「残りの不特定多数」を指します。the othersのように「残り全部」ではなく「残りの一部(複数)」を意味するのです。
例文では、英語を勉強している学生だけでなくドイツ語を勉強している学生(others)もいるわけですが、他にもフランス語や中国語などを勉強している学生もいます。
もし「英語を勉強している学生がいて、残りの学生全員がドイツ語を勉強している」という状況であれば、othersではなくthe othersを用います。
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この記事ではanotherやotherを中心に解説しました。その他の不定代名詞(ふていだいめいし)については以下の記事で解説したので参考にしてください。