英語では文を名詞に縮めて表現することがよくあります。例えば、his arrival at the schoolはそのまま訳すと彼の学校への到着となりますが、これはつまり彼が学校に到着することで、文に直せばHe arrives at the school. です。こういった文を名詞に縮めて表現する名詞構文(めいしこうぶん)が英語では頻繁に使用されます。
彼の学校への到着ではなく彼が学校に到着することというような自然な日本語で読解するために、名詞構文のパターンを把握していきましょう。
1.所有格 + 名詞
この形では、文に直すと1-1.所有格が主語、名詞が動詞に変わる場合と1-2.所有格が目的語、名詞が動詞に変わる場合があります。
1-1.主語 + 動詞
- his arrival at the school 彼の学校への到着
- →He arrives at the school. 彼が学校に到着すること
文に直すと、所有格hisが主語he、名詞arrivalが動詞arriveに変わります。また動詞arriveはatを用いてその到着した先を示しますが、こういった前置詞の扱いは名詞arrivalになっても引き継がれます。
1-2.目的語 + 動詞
- children’s education 子供の教育
- →educate children 子供を教育すること
文に直すと、所有格children’sが目的語children、名詞educationが動詞educateに変わります。
2.A of B
A、Bともに名詞です。
この形では、文に直すと、2-1.Aが動詞、Bが目的語に変わる場合と2-2.Aが動詞、Bが主語に変わる場合があります。
2-1.動詞 + 目的語
- the invention of a new technology 新しいテクノロジーの発明
- →invent a new technology 新しいテクノロジーを発明すること
文に直すと、Aに当たるthe inventionが動詞invent、Bに当たるa new technologyが動詞の目的語に変わります。
ちなみに、his invention of a new technologyのように所有格があれば、文に直した時その所有格が主語になり、He invents a new technology. となります。「所有格 + 名詞」と「A of B」が組み合わさったものだと考えれば問題ありません。
2-2.動詞 + 主語
- the development of technology テクノロジーの発展
- →The technology develops. テクノロジーが発展すること
文に直すと、Aに当たるthe developmentが動詞develop、Bに当たるtechnologyが主語に変わります。