今回は否定を用いた重要な表現について解説します。どの表現も頻出なので、しっかり覚えましょう。
1.否定の慣用表現
否定の慣用表現をいくつか紹介します。いずれもよく見かける表現です。
1-1.no longer:もはや〜ない
I no longer play soccer. 私がサッカーをすることはもうない。
no longerはもはや〜ないという意味です。
1-2.not 〜 until …:…するまで〜しない/…してはじめて〜する
Don’t open this box until you arrive home. 家に帰ってからこの箱を開けてください。
not 〜 until …で…してはじめて〜するという意味になります。元々の訳は…するまで〜しないですが、これを意訳して…してはじめて〜すると訳すのが良いでしょう。
1-3.have no choice but to do:〜するしかない
I had no choice but to go home. 私は帰るしかなかった。
have no choice but to doで〜するしかないという意味になります。ここでのbutの意味は〜以外です。したがって、〜する以外の機会はない→〜するしかないとなります。
1-4.cannot help 〜ing:〜せずにはいられない
I cannot help sleeping when I listen to his speech. 彼のスピーチを聞くと眠らずにはいられない。
cannot help 〜ingは〜せずにはいられないという意味です。
1-5.cannot 〜 too …:いくら〜してもしすぎることはない
You cannot study too hard. いくら一生懸命勉強してもしすぎることはない。
cannot 〜 too …でいくら〜してもしすぎることはないという意味になります。tooの後には形容詞または副詞が続きます。
2.否定語を使わない否定の表現
否定語はありませんが意味としては否定的な表現を紹介します。
2-1.too 〜 to do:〜すぎて…できない
You are too young to drive a car. あなたは若すぎて車を運転することができない
too 〜 to doは〜すぎて…できないという意味です。
2-2.anything but 〜:全く〜ではない
He is anything but a teacher. 彼は先生ではない。
anything but 〜は全く〜ではないという意味です。この表現のbutは〜以外なので、anything but 〜で〜以外の何か→全く〜ではないとなります。
2-3.far from 〜:決して〜でない
The problem is far from difficult. その問題は決して難しくない。
far from 〜は決して〜ではないという意味で、anything but 〜と同じです。far from 〜の直訳〜から離れているから決して〜ではないという訳になりました。
2-4.free from 〜:〜がない
I’m free from care. 私には悩みがない。
free from 〜で〜がないという意味になります。
2-5.fail to do:〜できない
He fail to swim. 彼は泳げない。
fail to doは〜できないと訳します。
2-6.the last A to do:最も〜しそうにないA
He is the last person to attend the meeting. 彼は最も会議に出席しそうにない人だ。
the last A to doで最も〜しそうにないAという意味になります。the last A to doの元々の意味は〜しそうなランキング最下位のAですが、ここから最も〜しそうにないAという訳になりました。