自動詞と他動詞の違いや間違いやすいものをまとめて解説!

動詞の用法には自動詞(じどうし)他動詞(たどうし)と呼ばれるものがあります。

自動詞は目的語をとらず、他動詞は目的語をとる、というものですが、これら自動詞と他動詞を理解しておくことで、英語の理解が進みます。それは自動詞か他動詞かによって意味が異なるケースがあったり、正しい英語が書けるようになったりするからです。

  • I went to the park. 私はその公園に行った。

例えば、この例文では動詞goの後に前置詞toを置いていますが、この前置詞を置かないと文法的におかしな文になってしまいます。こうした誤りを防ぐためにも自動詞と他動詞の理解は必要になってきますので、是非今回の記事で自動詞と他動詞を学びましょう。

1.自動詞と他動詞の違い

  • I go to school. 私は学校に通っている。

例文の動詞goはその直後に前置詞toがあり、目的語をとりません。こうした目的語をとらない動詞を自動詞と言います。

  • I met him. 私は彼に会った。

一方で、動詞meetの直後に目的語himがあり、目的語をとっています。このような目的語をとる動詞は他動詞と言われます。

  • 自動詞:目的語をとる動詞
  • 他動詞:目的語をとらない動詞

これまでのことをまとめると以上のようになりますが、これでは少し語弊があるので訂正します。

  • 自動詞:目的語をとる動詞の用法
  • 他動詞:目的語をとらない動詞の用法

新たに用法という言葉を付け加えました。それは1つの動詞に自動詞として使われる場合と他動詞として場合があるからです。

  • I stand. 私は立っている。
  • I can’t stand him. 彼には我慢がならない。

1つ目の例文のstandは自動詞として使われていますが、2つ目の例文では他動詞として使われています。

standは自動詞として使われると立つ他動詞として使われると〜を我慢するという意味になります。

同じstandという動詞でも自動詞として使われる場合と他動詞として使われる場合があるのです。

Aという動詞は他動詞、Bという動詞は自動詞、というように完全に振り分けられるとは限らず、1つの動詞に自動詞的用法他動詞的用法混在していることもあるので、新たに用法を付け加えました。

動詞には自動詞の顔(用法)他動詞の顔(用法)を持っている可能性があることをしっかり理解しておきましょう。

辞書で何らかの動詞を調べると、「自」や「他」と書かれていることがあります。それぞれ自動詞、他動詞の1文字目を取ったものです。例えば、standの場合「自」と書かれているところに立つと記載されていますが、これは自動詞として使われると立つと訳されるということです。

このように自動詞、他動詞という用法は辞書を読む際にも必要な知識になってきますから、できるだけ早いうちにマスターしましょう。

2.間違いやすい自動詞と他動詞

ここからは間違いやすい自動詞と他動詞を紹介していきます。テストなどでも問われやすい分野です。1つずつ理解していきましょう。

2-1.arriveとreach

  • I arrived at the park. 私はその学校に到着した。
  • I reached the park. 私はその学校に到着した。

arrivereach到着するという意味で使われますが、arriveは自動詞なので前置詞atが必要です。一方で、reachは他動詞のため前置詞は不要で目的語をとります。

同じ意味でも動詞によって自動詞として使われたり他動詞として使われたりするので注意しましょう。

2-2.discuss

  • We discussed the problem. 私達はその問題について議論した。

discuss〜について議論するという意味から、前置詞aboutをつい使ってしまい、

  • ❌We discussed about the problem.

としたくなりますがこれは誤りです。

discussは他動詞として使われるのでaboutのような前置詞は不要です。よくテストなどで聞かれるところですから覚えておきましょう。

2-3.enter

  • I entered his room. 私は彼の部屋に入った。

enterもdiscussと同様、日本語に引っ張られて前置詞を使ってしまいがちな動詞です。enter〜に入るという意味なので、

  • ❌I entered into his room.

のように前置詞intoを使いたくなりますが、他動詞として使われるのでintoは不要です。

2-4.resemble

  • Tom resembles Bob. トムはボブに似ている。

resemble〜に似ているという意味から、

  • ❌Tom resembles to Bob.

としたくなりますが、resembleも他動詞として使われるため前置詞toは不要です。

2-5.marry

  • I married Tom. 私はトムと結婚した。

marry〜と結婚するという意味ですが、他動詞として使われるため前置詞は不要です。

  • ❌I married with Tom.

のように訳に引っ張られて前置詞を置かないように気をつけましょう。

3.自動詞と他動詞で形が違う動詞

lieとlayのように自動詞と他動詞で動詞の形が変わることがあります。

  • The dog lies on the floor. 犬が床に寝そべっている。
  • I laid my pencil. 私は鉛筆を横にした。

1つ目のlie自動詞横になるという意味です。一方で、2つ目の例文で使われているlaidは他動詞lay〜を横にするの過去形です。

このように自動詞として使う場合と他動詞として使う場合で動詞が変わることがあります。

  • The sun rises. 太陽が昇る。
  • Raise your hand. 手を挙げてください。

lieとlayの他に自動詞rise上がる他動詞raise〜を上げるがあります。

今回紹介した動詞を活用とともに以下にまとめました。

lie-lay-lain横になる(自動詞)

lay-laid-laid〜を横にする(他動詞)

rise-rose-risen上がる(自動詞)

raise-raised-raised〜を上げる(他動詞)