挿入とは、文中に語・句・節を入れることです。挿入される際は、カンマやダッシュで挟まれることが多々あります。
1.語句の挿入
- His theory, indeed, is difficult. 確かに彼の理論は難しい。(語の挿入)
- Tom is active. Shelly, by contrast, doesn’t like to communicate. トムは活動的だ。対照的に、シェリーはコミュニケーションを取るのが好きではない。 (句の挿入)
一つ目の例文ではindeedという語、二つ目の例文ではby contrastという句が挿入されています。
挿入されると文の構造がわかりにくく読解が難しいと感じるかもしれませんが、そういう場合は挿入されているものを一旦外してみることをおすすめします。
- His theory is difficult. 彼の理論は難しい。
- Tom is active. Shelly doesn’t like to communicate. トムは活動的だ。シェリーはコミュニケーションを取るのが好きではない。
このように挿入された語句を外してみることで、文の構造がわかりやすくなります。
1-1.よく挿入される副詞一覧
indeed 確かに therefore それゆえに however しかしながら nevertheless それにも関わらず など
1-2.よく挿入される副詞句一覧
for example 例えば after all 結局 on the other hand 一方で by[in] contrast 対照的に など
2.節の挿入
- His speech, as far as I’m concerned, isn’t interesting. 彼のスピーチは、私に言わせれば、おもしろくない。
- What she did, I think, is right. 彼女のしたことは、私が思うに、正しい。
一つ目の例文では、as far as I’m concernedという副詞節が挿入されています。
二つ目の例文では、I thinkという<主語+動詞>が挿入されています。この文は元々
- I think that what she did is right. 彼女のしたことは正しいと私は思う。
でしたが、文頭のI thinkを文中に挿入し先の例文のようになりました。
2-1.よく挿入される副詞節一覧
as it were いわば that is to say つまり as far as I know 私の知る限りでは as far as 主語 is concerned 主語に関する限り/主語としては など
2-2.よく挿入される<主語+動詞>一覧
I think 私が思うに I believe おそらく〜だろう it seems 〜らしい など