動詞の形を変化させる過去形と違い、英語には「未来形」という時制は存在しません。
- 現在形:I play tennis. 私はテニスをする。
- 過去形:I played tennis. 私はテニスをした。
では、どのように未来を表現するのか。英語では動詞の原形の前にwillやbe going toなどの助動詞を置くことで未来を表現します。
- I will play tennis. 私は(これから)テニスをする。
- I‘m going to play tennis. 私は(これから)テニスをする。
ここでは、未来を表す英語の表現のうち、基本的なwillとbe going toの使い方とその違いを解説していきます。
1.助動詞will
助動詞willには、
- 未来
- 意志
という2つの用法があります。まずはwillの持つ「未来」用法について見ていきましょう。
- It will rain. (これから)雨が降る。
- This actor will be famous in the future. この俳優は将来人気になる。
一番簡単に「未来」の動作や状態を表現できるのが助動詞willです。今から見て、未来に動作が起こると予想される時に、willが使われています。
意志のwill
willは未来を表す表現ですが、単純に未来を表すだけでなく~するつもりだという意志を表すこともあります。
- I will go to the park tomorrow. 私は明日学校に行くつもりだ。
例文では明日学校に行くという私の意志がwillによって表現されています。ただ一方で私は明日学校に行くだろうという単なる未来を表しているとも考えられます。この辺りは前後の文脈によって変わると言えるでしょう。
1.疑問文
この意志のwillが疑問文で使われると、丁寧な依頼や勧誘を表す表現になります。
- Will you open the door? そのドアを開けてくれませんか。
要は意志のwillによって相手の意志を尋ねる表現というわけです。そのため、意志のwillの疑問文は丁寧な依頼や勧誘を表します。
意志のwillを過去形wouldにすると、より丁寧な表現になります。
2.否定文
意志のwillは否定文で使われると~しないつもりだ どうしても~しようとしないといった拒絶の意味になります。
- I won’t go to the park tomorrow. 私は明日学校に行かないつもりだ。
これを過去形wouldにすると過去における拒絶を表します。
2.be going to
- I’m going to go on a picnic. 私はピクニックに行く予定です。
- He is going to see me. 彼は私に会いにくる予定だ。
動詞の前に置くことでbe going toは「確実な未来」を表します。主語の人称によってbeの形は変わるので忘れずに変化させましょう。
- I’m going to
- He is going to
- She is going to
- We are going to
単純に「未来」を意味するwillとは違い、be going toは「実現可能性の高い未来」を意味し、以前からそうするつもりでいたことを表す場合に用いられます。
- I will play tennis. 私は(これから)テニスをする。
- I‘m going to play tennis. 私は(これから)テニスをする。
日本語に訳すと上2つの例文は同じですが、
助動詞willを使った1つ目の例文は今からみて未来にテニスをする」ということをシンプルに述べているだけなのに対して、2つ目の例文は「以前からテニスをしようと考えていたので、これからする」という風なニュアンスの違いがあります。