部活などの理由で高3の秋から大学受験の勉強を始めるという人もいるのではないでしょうか? 塾や予備校に入ろうにも「時期の問題で暗に断られる」といった話も聞いたことがあります。
しかし時間がないとはいえ、まだ終わりではありません。限りなく無駄を省けばまだまだ合格を目指せます。今回の記事を読んで最短で合格を勝ち取りましょう。
英語の勉強法
大学受験に必要な英語力を短期で身に付けるには勉強するプロセス、いわば勉強法が重要です。高3の秋から勉強する場合、「この勉強は間違いだったかな」と嘆いている時間はありません。プロセスを間違えずに正しく勉強していきましょう。
では正しい英語の勉強法とは何か、それは「文法→英文解釈→長文読解」というプロセスで勉強することです。このプロセスと並行して単語帳もやっていきましょう。
単語帳
まずは単語帳について紹介します。基本的に単語帳は志望校のレベルにだけ注意して自分に合うものを買えば問題ありません。以下がおすすめの単語帳です。
定番のシンプルな単語帳「ターゲット1900」です。1900であればどの大学でも問題ありません。ひたすら単語を覚えたい人向けです。
細かくレベル分けされている単語帳「ユメタン」です。目安としてはMARCHレベルはユメタン2で、それより難関な長文を出す大学だとユメタン3が必要になってきます。
ただ急いでいるのであればユメタン2までにして、長文でわからない英単語が出た場合その都度推測する読み方でも良いでしょう。
またCDが付いているためリスニングの強化にもなります。
例文で覚える単語帳「DUO」です。例文にストーリーがあるため楽しんで覚えることができます。例文で覚えたい人向けです。
文法
ここでは「文法問題を解くための文法力」というよりも「長文が読解できるようになるための文法力」を身に付けることを目的として解説します。
文法の勉強をしているとわからない部分が出てくると思います。その際辞書のように調べるために使うのがこれらの文法書です。もし学校などで似たような文法書を既に購入しているのであれば新しく購入する必要はありません。そのままその文法書を使いましょう。
文法問題集は「ネクステージ」「ヴィンテージ」「スクランブル」がおすすめですが、これらももし学校で似たような文法問題集を購入しているのであれば新たに買う必要はありません。
これで文法書と文法問題集が揃いました。文法の勉強では最初に文法問題集を解いていきます。答えがわからなければどんどん解説を読んでしまってください。そこでもし解説を読んでもわからなければ文法書で該当箇所を丁寧に読み込みましょう。
この勉強法を繰り返すことで自然と文法の知識が付きます。間違っても文法書を頭から読むような勉強法はやめましょう。単純に辛いですし頭に内容が入ってきません。
英文解釈
英語の構造を把握し論理的に読解することを英文解釈と言います。ちょっと回りくどい読み方のように感じるかもしれませんが、難しい長文ではこの英文解釈ができないと太刀打ちできません。
長文読解のための英文解釈を勉強する上で必要な参考書は「入門英文解釈の技術70」のみです。これをマスターすれば長文読解の英文解釈で困ることはありません。
長文読解
いよいよ長文読解です。この頃まで単語帳を続けていれば結構なレベルの英単語まで頭に入っているはずです。もしまだ完全に覚えきれていなくても心配しないでください。長文読解をしている過程でわからない英単語が出てくる度に覚えてしまえば良いのです。
長文問題集でおすすめするのは「全レベル問題集」です。CDも付いていますし、レベルも1から6まで細かく分けられているので自分に合ったものを選択しやすい長文問題集です。
繰り返し勉強しやすい工夫が施されているので、是非何度も繰り返してください。
過去問
自分の志望校に近いレベルの「全レベル問題集」までやり遂げたら、過去問を解きましょう。ここで使用する過去問は第一志望の過去問ではありません。
第一志望よりもワンランク下の過去問を解きましょう。いきなり第一志望レベルの過去問では難しすぎるからです。滑り止めを受けない人でも練習として過去問を解いてみましょう。実際に出題されただけあって実戦的な力が付きます。
当たり前ですが、過去問を解いた後は必ず解説を読み、読めなかった長文の英文解釈や知らない英単語のリストアップなどの見直しをしましょう。更に、自分の弱点分野がわかったらこれまで使ってきた参考書・問題集に立ち戻って復習をします。
このようにして第一志望よりもワンランク下の大学で高得点(8割近く)が取れるようにします。
最後は第一志望の過去問を解きます。これまでの勉強に比べて難しく気持ち的にもめげそうにもなりますが、重要なのは合格することであって満点を取ることではありません。
大学にもよりますが7割近く取れば合格点です。「本番でいかに合格点を取るか」を考えて「どこを取り、どこを捨てるのか」という作戦を考えましょう。
最後に
高3の秋から勉強を始めるということで焦っているかもしれませんが、適切なプロセスを経て効率良く勉強すればまだまだ遅くはありません。
最後まで諦めずに合格を勝ち取りましょう!