今回は動詞・名詞・疑問詞・否定などの強調や強調構文について解説します。
1.特定の語句を用いて強調
1-1.動詞の強調
- I did see him. 確かに(本当に)私は彼に会った。
do[does/did]+動詞の原形とすることで動詞を強調することができます。強調のdo[does/did]は助動詞であることから動詞を原形にすることを忘れないようにしましょう。
強調する際は確かに 本当になどと訳します。
1-2.疑問詞の強調
- What in the world[on earth] is this? 一体全体これは何だ?
in the worldやon earthを疑問詞の直後に置くことで、疑問詞を強調し一体全体という意味を付け加えることができます。
1-3.Yes/No疑問文の強調
- Did you understand this theory at all? そもそもあなたはこの理論を理解しているんですか?
Yes/No疑問文の場合は
at allを用いて強調することができ、訳は一体 そもそもです。
1-4.否定表現の強調
- He doesn’t understand the theory at all[by any means]. 彼は全くその理論を理解していない。
at allや
by any meansなどの語句を用いて、noやnotなどの否定語を強調することができます。訳は決して 全くです。
1-5.名詞の強調
- This is the very book which he wrote. これがまさに彼が書いた本です。
the[this/that/one’s] very + 名詞で名詞を強調しまさにその~という意味になります。
1-6.再帰代名詞による強調
- I myself did it. 私自身がやりました。
再帰代名詞を用いることで名詞を強調することができます。この例文では直前のIを強調しています。
1-7.繰り返しによる強調
- We played soccer hours and hours. 私達は何時間も何時間もサッカーをした。
andを用いて繰り返すことで強調することができます。
2.強調構文
- He cooked breakfast yesterday. 彼は昨日朝食を作った。
例えば、この例文の主語であるheを強調したい場合、
- It was he that[who] cooked breakfast yesterday. 昨日朝食を作ったのは彼です。
となります。また目的語であるbreakfastを強調したい場合、
- It was breakfast that he cooked yesterday. 彼が昨日作ったのは朝食です。
となります。副詞yesterdayを強調する場合は、
- It was yesterday that he cooked breakfast. 彼が朝食を作ったのは昨日です。
です。
このように
It is ~ that … .という文の形で、
~に強調したいものを置く構文を強調構文と言います。強調構文のitは訳さないように注意してください。
~に置けるものは、主語、目的語、副詞(句/節)、疑問詞です。動詞と形容詞は強調構文によって強調することができないので注意しましょう。
2-1.疑問詞の強調構文
疑問詞の強調構文の作り方は他の強調構文よりもわかりにくいので、その作り方を順序立てて解説します。
①通常の疑問文
- What made him happy? 何が彼を幸せにしたのか?
まずは通常の疑問文を用意します。
②疑問詞をIt is thatで挟む
- It is what made him happy
次に疑問詞をIt is thatで挟みます。
③疑問文の語順にする
- What is it that made him happy? 彼を幸せにしたのは何か?
最後に疑問詞を前に出して疑問文の語順にすれば疑問文の強調構文の完成です。