省略にはルールがある! 語句の繰り返しを避ける英語の性質を理解しよう

今回は省略について解説していきます。英語では度々省略されますが、そこには必ず理由があります。その主要な理由が語句の繰り返しを避けるためです。

英語には同じことを繰り返し言わないようにする性質があります。基本的に、文法上うまく説明がつかないと感じる場合には、このルールに基づいて省略されていることがほとんどです。

例文とともに省略のルールを解説するので、是非ここで省略のルールを理解し長文読解などに活かしていきましょう。

1.語句の繰り返しを避ける

  • Do whatever you want to (do). あなたのやりたいことなら何でもやりなさい。

you want toの後にdoが省略されています。これは、その前に一度doが既に使われており、you want toの後に何が続くのかがわかるからです。

このように繰り返しを避けるために省略が使われることがあります。

2.接続詞の後の<主語+be動詞>の省略

  • When (I was) a child, I used to play soccer with my friends. 子供の頃、私はよく友達とサッカーをしたものだった。

接続詞whenが導く副詞節は、本来はWhen I was childです。このように、whenやthough、if、whileなどの接続詞が導く副詞節の中では、主語+be動詞(例文ではI was)が省略されることがあります。この時、副詞節(when a child)の主語と主節(I used to……my friends)の主語は同じです(どちらもIが主語)。

結局、接続詞の後の<主語+be動詞>の省略もまた、繰り返しを避けるために行われるのです。

ただし、if節においては副詞節の主語と主節の主語が一致していなくても省略されるケースがあります。

  • I’ll go there if necessary. 必要であれば、そこに行きますよ。

本来であれば、if節はif it is necessaryもし必要であればとなりますが、ここではit isが省略されています。

if anyもしあれば if possibleもし可能であればなども同様です。

  • I want to go there if possible. もし可能であれば、私もそこに行きたいです。
  • Please introduce an interesting person to me if any. もしおもしろい人がいたら私に教えてください。