定冠詞the・不定冠詞a[an]・無冠詞の重要表現をまとめて解説!

今回は冠詞を用いた重要表現について解説します。事前に冠詞の基本的なイメージをつかんでおくと今回の記事が理解しやすいので、もし時間があれば先に以下の記事を確認してください。

冠詞(定冠詞the・不定冠詞a[an]・無冠詞)の基本的なイメージと違いを理解しよう!

1.定冠詞

定冠詞theの重要表現を4つ紹介します。

1-1.元々1つしかないものを指す

the earthのように唯一のものには定冠詞theが付きます。なぜなら定冠詞は皆が「それ!」と特定できる名詞に付くからです。

「その地球」と言われて「どの地球?」と答えないように、唯一のものは1つしかなく皆が「それ!」と特定できるので定冠詞theを付けます。

同様の理由でonly唯一のや最上級を用いた表現でも定冠詞theが使われます。onlyはその意味の通り1つしかないため特定できますし、最上級とは「1番上」ということですからこれもまた特定できます。

1-2.the 形容詞

  • the young 若者

the 形容詞形容詞な人々という意味になります。複数扱いなので注意しましょう。

1-3.by the 単位

  • Pencils are sold by the dozen. 鉛筆はダース単位で売られている。

by the 単位〜単位でと訳されます。

1-4.take 人 by the 体の一部

  • Someone took me by the ankle. 誰かが私の足首をつかんだ。

take 人 by the 体の一部人の〜をつかむという意味です。

なぜ定冠詞theを用いるのか不思議かもしれませんが、「人」で誰の「体の一部」かがわかるので特定できる→定冠詞を使うことになりました。

2.不定冠詞

不定冠詞a[an]の重要表現を3つ紹介します。

2-1.〜につき

  • I play tennis once a week. 私は1週間に1回テニスをする。

不定冠詞a[an]はper 単位〜につきと同じ意味で使われることがあります。

2-2.1つの〜

  • We have played baseball for an hour. 私達は1時間野球をしている。

不定冠詞a[an]はone1つの〜と同じ意味で使われることがあります。

2-3.ある〜

  • We went to the aquarium on a Sunday. 私達はある日曜日にその水族館に行った。

この例文の不定冠詞a[an]はある〜という意味です。

3.無冠詞

無冠詞の重要表現を2つ紹介します。

3-1.場所や建物

  • I went to bed at 9 o’clock yesterday. 私は昨日9時に寝た。

go to bed寝るという意味ですが、この表現はただ「ベッドに行く」という字義通りに解釈してはいけません。

「ベッドに行き、そこで寝る」という人の行為を表しており、ここでのbedはbedそのものというよりも寝るという機能を持つ場所として捉えられています。

こうした場所や建物がそれ自体を指すのではなく、そこで行われる人の行為や機能を意味している場合無冠詞となります。

go to bed寝る go to school学校に通う など

3-2.by 手段

  • I went to the library by car. 私は車でその図書館に行った。

by 手段という表現では無冠詞となります。これは「1つの車」というように具体的に想像されるわけではなく、「交通手段としての車という概念」で抽象名詞扱いとなるからです。