形容詞は名詞を修飾する一方、副詞(ふくし)は名詞以外、具体的には動詞、形容詞、その他の副詞、文全体を修飾します。副詞は形容詞と異なり、いろいろなものを修飾するので複雑でわかりにくいかもしれませんが、今回はそんな複雑な副詞を分類して解説します。
1.動詞を修飾する副詞
1-1.様態を表す副詞
- I ate an apple quickly. 私は素早くリンゴを食べた。
様態を表す副詞とはどんなふうにを説明する副詞を指します。基本的に動詞の後に置かれます。目的語を伴う動詞の場合であれば、動詞+目的語の後に置かれます。
- I quickly ate the apple sent by Tom. トムから送られてきたリンゴを私は素早く食べた。
ただしこの例文のように目的語が長い場合、副詞は動詞の前に置かれます。
- I can quickly eat an apple. 私はリンゴを素早く食べることができる。
助動詞が使われている場合は助動詞と動詞の間に副詞を置きます。
様態を表す副詞一覧
1-2.場所を表す副詞
- We played baseball there. 私達はそこで野球をした。
場所を表す副詞は様態を表す副詞と同様、基本的に動詞の後に置かれます。目的語を伴う動詞の場合であれば、動詞+目的語の後に置かれます。
場所を表す副詞一覧
1-3.時を表す副詞
- I played tennis yesterday. 私は昨日テニスをした。
多くの場合、時を表す副詞は文末に置かれますが、文頭に置かれることもあります。
時を表す副詞一覧
1-4.頻度を表す副詞
- I sometimes read a book. 私は時々本を読む。
頻度を表す副詞の位置は以下のようになります。
- 一般動詞:前
- be動詞:後
- 助動詞:後
notの位置と同じと覚えましょう。
頻度を表す副詞一覧
1-5.程度を表す副詞
- He had hardly lunch. 彼は昼食をほとんど食べなかった。
程度を表す副詞の位置は頻度を表す副詞の位置と全く同じです。
程度を表す副詞一覧
2.形容詞・その他の副詞を修飾する副詞
- I’m very interested in English. 私は英語にとても興味があります。
形容詞・その他の副詞を修飾する場合、副詞はその直前に置かれます。例えば、例文のveryは形容詞interestedを修飾しているので、その直前に置かれています。
- I’m old enough to drive a car. 私は車を運転するのに十分な年齢だ。
ただし、十分なを意味するenoughだけは例外で、enoughは修飾する形容詞・その他の副詞の直後に置かれます。例文では、副詞enoughは形容詞oldを修飾しているので、その直後に置かれています。
3.動詞を修飾する副詞
- I don’t like tennis much. 私はテニスがあまり好きではない。
- I like baseball very much. 私は野球がとても好きです。
muchは否定文・疑問文だと単独で使われあまりを意味しますが、肯定文だとvery muchというようにveryと一緒に使われとてもという意味になります。
4.句を修飾する副詞
- He came home just before dinner. 夕飯の直前に彼は帰宅した。
副詞が句を修飾する場合、修飾する句の直前に置かれます。ここでは副詞justが句であるbefore dinnerを修飾しています。
5.節を修飾する副詞
- My mother came home just after I went out. 私が外出した直後に母が帰宅した。
副詞が節を修飾する場合、修飾する節の直前に置かれます。ここでは副詞justが節であるafter I went outを修飾しています。
6.文を修飾する副詞
- Obviously, his theory is incorrect. 彼の理論は明らかに誤っている。
文を修飾する副詞の位置は他の副詞に比べて自由で、文頭や文末、一般動詞の前、be動詞や助動詞の後などに置かれます。
文を修飾する副詞一覧